ハンドルネーム
SAHO
編入学年度
平成18年度
京都大学での学科・コース
電気電子工学科
出身高専・学科
大分高専 制御情報工学科
高専時代の順位
- 1年:15番
- 2年:1番
- 3年:1番
- 4年:1番
- 5年:10番
他大学の受験状況
- 九州大学 工学部 電気情報工学科:合格
編入の勉強を始めた時期と勉強時間
4年と5年の間の春休みから。春休み中は1日8時間くらい。4月~7月は安定していなかったが、平均すると多分5時間程度。直前の夏休みはやっても1~2時間程度で、0分の日も多かった。
一般科目の勉強
英語
春休みは単語のみ。4月に長文と英作文の演習。5月以降過去問。毎年出てる長文要約は英語力だけじゃなくて日本語力も重要なので、適当な先生に添削指導をしてもらうといいでしょう。
数学
3~4月は授業で使った微分積分・線形代数・確率の教科書・問題集。5月以降は過去問中心に。最近難しいらしいですが、難しくなったからこそ基礎の方が重要だと思います。
物理
いろんなとこの過去問を解いた。まあ物理については俺らの時みたいにたまに簡単な時もありますが、そうでなくても標準レベルくらいなので適度な問題を解いておけばいいでしょう。
化学
無勉
専門科目の勉強
電気電子数学
応用数学(大日本図書)の2章を一通り。たまに難しいというかややこしい問題は出てますが、基本的には点を取れると思います。
電磁気学
詳解電磁気学演習の電界の方を中心に。一般の物理の対策に磁界の簡単な問題も。ただ近年は2回生にも磁界を教えているのでこっちでも出るかも・・・
電気回路
詳解電気回路演習(上)の3~5章を一通り。まあ、基本的なのでこんなにやらなくてもいいでしょう。
電子回路
工業高校用の簡単な教科書を読む+簡単な演習書(アナログ電子回路演習とかそんな感じだったと思う)。しっかりとした理解が必要です。
論理回路
過去問を一回だけやった。ただ、慣れてない人はそれなりに演習が必要な科目でしょう。
電気電子材料
液晶ディスプレイと光ファイバについて調べただけ。出ませんでしたが。正直この科目はよくわかりません。
お薦めの参考書
まず授業の教科書を使いましょう。それが自分に合ってないと思ったら他を買いましょう。で、時間があれば詳解演習シリーズのようなものをやるといいでしょう。電気電子、数学関連の良質な教科書は無数にあるので特に紹介はしません。適当に本屋で立ち読みして自分に合ったものを選べばいいでしょう。
英語はスタート地点に個人差があるでしょうが、高専生には全く駄目な人も多いでしょう。そんな人にはごま書房の「合格英単語600」をすすめます。これはたったの600語ですが重要単語だらけです。これを覚えると他の教科書も読みやすくなるでしょう。あとは高校生用の長文読解や英作文関係の本、その他の有名な単語帳を適当に買ってやりましょう。これも良質な参考書は無数にあるので、立ち読みで自分に合ってると思ったやつを選べばいいと思います。
編入試験の出来
一般科目
- 英語:7~8割
- 数学:5~6割
- 物理:10割
- 化学:0割
専門科目
- 電気電子数学:7~8割
- 電磁気学:5~6割
- 電気回路:5~7割
- 電子回路:9~10割
- 論理回路:10割
- 電気電子材料:0割
面接(口頭試問)
聞かれたこと
志望動機、卒研、試験の出来、高専の志望動機、3年かかってもいいか、など
コメント
100%合否には関係ないので適当でいいです。練習する時間があるくらいなら他の勉強しましょう。
志望動機
不純ながら、成績を競ってた友達が東大を志望したので負けたくなかったから。で、しかも2年で卒業可能だから。あとこれは後付けだけど、博士号取得者が多いから。
受験生へ
的確なアドバイスは他の皆さんがしてくれているので、俺なりに感じたこと・感じていることをコメントします。編入学試験を受験する一番の意義は「有名大学に合格すること」でなく、「編入学試験に向けて勉強すること」だと思います。受験勉強を通じて、高専で学習したことを振返り、さらに受験勉強という苦難を味わうということは、編入学後のみならず、これから先の人生において貴重な経験となるでしょう。実際に私は今、大学に入ってから学んだことより、編入学試験で振り返った高専時代の知識の方が何倍も役に立つことを実感しています。なので、とりあえずやってみてください。一発勝負の試験ですから、努力と結果が結び付かないこともあるでしょう。それはしょうがありません。しかし、受験勉強によって得た知識・経験は間違いなくあなたの財産になります。
ま、ちょっと抽象的なことを言ってしまった気もしますが、そういうもんなんだと軽く思っといて、気楽に頑張ってください。