当日の試験と試験制度について

  • 学校の成績は合否に関係しますか?
  •  正確なところはわかりません。合格する人のほとんどが高専でも成績上位でしたが、過去には成績が20番台で合格した先輩も数人いますし、逆に成績がずっと1番で不合格になった人もたくさんいるので、学校での成績が直接合否に関わっているとは考えにくいと思います。

  • 試験科目を教えてください
  •  平成24年度からは英語・数学・物理・化学および面接が課せられます。詳しい情報および以前の情報については関連ページをご覧ください。

  • 試験でどのくらい取れれば合格できるのでしょうか?
  •  学科および教科によって配点や合格基準が異なる可能性がありますので、具体的に何割というのは困難ですが、合格者は一般教科では各教科平均して自己採点では5~6割取れています。また、近年(平成18~20年度)の傾向では数学は難化傾向にある一方、化学は易化傾向にあることが基準の推定を困難なものとしています。専門科目は学科によって異なるので、各学科合格者の体験記をご覧ください。ただ、自己採点のやり方は人によって違いますし、問題の配点は公開されていないので、あくまで参考程度にしてください。実際に合格した方の得点をまとめた編入試験の得点集を見ると大まかな合格点が分かると思います。

  • TOEFL(iBTを前提として述べる)のスコアはどの程度必要ですか?
  •  いわゆる脚きり点である、スコアによる受験資格の有無は存在しません。実際のところ、合格者は概ね30点~70点に分布しています。

  • 化学が0点でも合格できますか?
  •  実際に化学の試験が白紙でも合格した人はいます。しかしながら、合否にどの程度影響するかは、配点が公開されていないので分かりません。近年は化学の試験も易化しており、少し勉強するだけでも何問かは解けると思うので、端から諦めるよりは少しでも勉強したほうが良いかもしれません。

  • 学科ごとの受験者数・合格者数を教えてください
  •  詳しくはこちらをご覧ください。平成18年度からは募集人数が20名と増えて、平成19年度、平成20年度は25名が合格していますが、学科ごとの合格者は年によって違います。

  • 受験番号について教えてください
  •  京大の編入学試験では、101番から受験番号が割り振られ、学科順(地球工学科、建築学科、物理工学科、電気電子工学科、情報学科、工業化学科)の順となっています。

  • 専攻を変えるのは可能でしょうか?
  •  可能です。ただし、京大では専門科目の試験があることにご留意ください(東大、東工大では専門科目の試験はない)。また、専攻を変えた場合は単位認定数が減ってしまう可能性があります。

  • 試験の解答用紙はどのようなものですか?
  •  基本的にはどの科目も受験番号記入欄等以外、何も書かれていない白い紙です。つまり、答えのみでなく計算過程も書くことが要求されています。過去の受験生の際には、清書用と書式が同じ下書き用紙もありました。専門科目は学科によって差異がありますが、基本的には一般科目と同様な白い紙が配られます。また、工学部の教授によると部分点が多くを占めるという話もありますので、計算過程もしっかりと書くようにすべきです。

  • 試験当日の服装はどうしたらよいでしょうか?
  •  1日目は私服とスーツの受験生が半分程度です。ただし私服でも派手な服装は避けたほうがよいでしょう。また、冷房の強弱がありますから温度調整ができるようにしておくと良いでしょう。2日目は面接試験がありますので、ほぼ全員がスーツで受験しています。また、腕時計が必要ですから用意しておいてください。

  • 合格発表はインターネットでもありますか?
  •  出願要項には「合格発表は、教務課前の掲示板に掲示するとともに、本人に合否通知書を送付します」とあり、Web上での発表については触れられていません。ところが、平成18年度から20年度も出願要項には書かれていませんでしたが、Web上で合格発表がありました。京都大学高専会として京都大学工学部の意向を把握することはできませんが、遠方だがすぐ結果を知りたいという方は、京都大学工学部の公式サイトをご覧になるようお勧めします。

  • 結果が届くまでにどれくらいかかりますか? また、不合格者にも郵便で通知はありますか?
  •  届くまでの時間は地域によって異なりますが、郵便局のHPで調べることが可能です。速達ではありませんので、遠方では2日以上かかることもあります。また、京都大学高専編入学試験では、「本人に合否通知書を送付します」とありますので、合否にかかわらず郵便で通知されます。

勉強方法について

  • 過去問はどのように入手できますか?
  •  大体9~10月ごろに各高専に過去問が送付されると思うので、詳しくは所属高専の事務に聞いてください。

編入後について

  • 単位の認定状況について教えてください
  •  おおよそ40単位~60単位となっております。ただ、自然科学系科目と専門科目の認定数の合計は35~40単位となっており、主に差がつくのは人文科学系科目です。これは簡単に単位を取れるものが多いので、単位認定によってそれほど忙しさに大きな差はでないと考えてよいと思います。

     また、高専の低学年時に履修した単位も認定される場合があります。合格者には4年生以降の単位を認定すると通知されますが、高専の事務には3年生の単位も認定する旨通知されます(実際には3年生以下の単位も認定されることがあります)。したがって、単位認定書類に低学年時のものも書いておくべきです。

  • 教職員免許状は取得できますか?
  •  取得できます。実際に、留年せずに取得した人もいます。ただし、スケジュールはかなりハードなものとなるとお考えください。中学1種・高校1種の免状が取得可能で、取得可能な教科は以下のとおりです。

    地球工学科:数学、理科
    建築学科:数学、工業
    物理工学科:数学、工業、理科
    電気電子工学科:数学、工業、理科
    情報学科:数学、工業、情報
    工業化学科:数学、工業、理科
  • 研究室配属はどのように行われますか。
  •  学部4回生の配属の決定方法は、学科・コースによって異なります。成績のところもあれば、じゃんけんのところもあります。もちろん、大学院入試では当該試験の結果で配属が決まります。

  • 高専会では会費等は必要ですか?
  •  会費や入会費等の負担は一切ありません。ただし、飲み会等は各自実費です。

2017年08月08日