京都大学高専会
体験記(ふくほ)

ハンドルネーム

ふくほ

編入学年度

令和5年度

京都大学での学科・コース

情報学科・数理工学コース

出身高専・学科

神戸高専 電子工学科

高専時代の順位

 2年生のときは体調が悪くてあんまり学校に行けていなかったので、それなりに順位も低かったです。具体的には忘れたけど一桁あったかな……?くらいだった気がします。

他大学の受験状況

編入の勉強を始めた時期と勉強時間

 編入の勉強自体は3年生の春くらいから始めたと思います。コロナ禍でずっと家にいたのではかどりました。1,2年生のときも、編入のことはなんとなく意識していたのですが、何から始めたいいのかわからなかったのと体調不良で、ちょっと数学とかの予習をする程度しかしてませんでした。

 勉強時間ははかってないのでわかりません。やる気のある休みの日は10時間↑机に向かったりもしていましたが、4年生の2月まで週末ずっと早朝バイトしたり学校があったりしたのでトータルは全然大したことはないと思います。やる気があるときになるべく勉強するようにしてました。

一般科目の勉強

英語

 英語は中学時代一番得意だったのですが、高専に来ると勉強することがなくなっていきすごく英語力が落ちました。1年生のときはそれに抗って秋に英検準一級を取ったりもしたのですが、それ以降は高専の授業受けただけでした。

 なんとなく力試しをしようと、3,4年生に1回ずつTOEIC IPを受けました。(4年生のときのは学年斉受験)さすがにTOEIC前は鉄壁をQuizletで詰め込んでから臨みました。スコアはそれぞれ625, 675でした。普通に文法問題とか長文問題の演習をするべきだったと反省しています。

 京大に必要なTOEFL iBTは5年に上がる前の3月に受けました。当時1ドルが127円くらいで、受験料が31000円ちょっとでした。英検とかTOEICと比べるとすごく高いししんどいので、1回しか受けないことにしました。とはいっても、英語をしっかり勉強しようと思ったのは4年ぶりくらいで、何をしたらいいのかわからなかったので、とりあえずTOEFL用の単語帳と模擬問題集をやりました。単語帳は3000語ちょいを1ヶ月で全力で詰め込みました。もう今は何も覚えてません。模擬問題集をやり始めたのが試験2週間前で、さすがに危機感を覚えたので、にゃんこ先生の英語記事を見たりYou Tubeで見つけた英語音声を聞いたりしていました。もっと余裕を持つべきだったと反省しています。

数学

 数学は好きだったのもあり、かなり頑張ったつもりでした。

まず、低学年のときは授業の予習をしていました。先輩からもらった教科書と問題集を使って春休みに前期の授業の内容を一気に独学したりしてました。わからないことはTwitterのFFさん(博識で説明も上手な人ばかりなのでとてもありがたい)に教えてもらっていました。

 3年生の春から、大学編入のための数学問題集を解き始めました。この頃コロナ1波でずっと家にいたので、体力的に余裕があり勉強時間を取りやすかったです。いつ1周終わったのかは忘れました。

 微積はさらに、3年生のときに授業で使っていた教科書で理論と定理を勉強し直しました。ロピタルの定理の証明を丁寧に追ったりしていました。また、線形代数、常微分方程式に関しては、マセマで知識を補充していました。他にもいろいろマセマシリーズは買って読んでました。

 5年に上がる前の2月頃に、TOEFLの勉強セットと一緒に編入数学過去問特訓を買いました。3月に(TOEFLの勉強をさぼりながら)爆速で一周しました。

 トータルで、過去問特訓は3周(初見で解けた問題は飛ばした)、大学編入のための数学問題集は10周くらいしました。マセマはわかるまで読み、微分方程式の演習問題は3周くらいしました。

過去問に関して、去年(R3)の分は学校の先生から4年生の秋にもらい、少し解いてみたのですが、予想よりも遥かに簡単でびっくりしたのでしばらく放置することにしました。ちゃんと過去問を解き出したのは5年の6月くらいからでした。6年分くらい解きましたが、遡るほど難しくなってて面白かったです。R3の入試簡単すぎだろ…

物理

 物理に関しては、少し効率が悪かったように思います。

 3年生の間は、春休みに大学生の初頭力学と大学生の電磁気学を買い、オンライン授業中や週末の空いた時間にちょこちょこ解いていました。しかしちゃんとした理論は全然理解していなくて、とりあえず模範解答の流れをおさえている程度でした。

 4年生になるくらいの頃に、基幹講座力学を読み始めました。今までよくわかっていなかった理論が、図と数式からいい感じにつながっていったときの感動は今でも覚えています。力学に出てくる公式や法則を、運動方程式から導出できるように意識しながら勉強しました。

電磁気は、3年生から授業があったので、授業の演習問題を確実に解けるようにと、教科書をちょこちょこ読んで理論を追ってました。かなり苦手意識があったのですが、その都度先生のところに質問しに行って教えてもらっていました。

 また、5年生になる前の春休みくらいに、サイエンス社の電磁気学を買いました。思ったより解けなくて焦りました。きちんと読み進めていくと、汎用性のあるガウスの法則の使い方とか、導体が球のときの鏡像法とかが載っていて面白かったです。

 結局、大学生の初頭力学/電磁気学はトータル10周くらいしたと思います。サイエンス社のは……。過去問は、6月くらいから頑張りました。

化学

 化学に関しては、最初捨てようと思っていたのですが、4年生の秋に過去問を解いた感じ、案外物理と数学はある程度完成しているのかもと思ったので始めることにしました。4年生の年明けくらいに本を揃えて勉強を始めました。

 まずは一般化学から手を付けました。一応1,2年生のときに受けた化学の授業の内容を案外忘れていなかったのでスムーズでした。軌道の話はヨビノリの動画を2周くらいしました。

 物理化学は、電子書籍で単位が取れる物理化学ノートを買い読みました。理想気体の状態方程式以外は全くの初学だったので大変でした。ヨビノリの熱力学の講座を何周か見ました。

 有機化学が一番の敵でした。知識ゼロです。困ったときの有機化学上・下を3月に読み、ところどころもろぴーの動画で息抜きをしていました。わからないときはTwitterのFFさんに教えてもらっていました。困ったときの有機化学は、編入試に出なさそうなところは読み飛ばしました。その後、有機化学演習(基本から大学院入試まで)を買って解きましたが、結局1周しかしなかったのであまり頭に入っていません。難しかったし。

 無機も問題集を買ってみましたが、過去問を解いているうちにあまり出ないことがわかったのでやめました。

 有機化学演習を除くと全部3周くらいしました。過去問が解けるようになったときは嬉しかったです。

専門科目の勉強

 ほとんど何もしてません。情報科学の達人プロジェクトの講義動画を見ながらなんとなく聞かれそうなところをマークしたり、卒研に関して指導教官の先生と少し話したくらいです。

お薦めの参考書

この記事に細かいことは書いています。

特におすすめなのが、

 あと、Quizlet は課金ユーザーになるとかなり便利で単語が頭に入ってきやすいのでおすすめです。

TOEFLの点数

66 (R:17, L:19, S:12, W:18)

編入試験の出来

一般科目

自己採点は怖いので開示してから書きたいと思います。

詳しい問題の感想はここに書いてます

面接(口頭試問)

形式

 学生は1人で、先生が4人いました。(阪大のときは9人くらいいたので、あんまり緊張しなかった)ずっと和やかな雰囲気で楽しかったです。あと、受験者がそもそも私含めて情報学科は3人(数理2, 計算機1)しかいなかったので、待ち時間が短くてラッキーでした。

聞かれたこと

志望動機

 京大を第一志望にしたのは、せっかくだからレベルの高い大学に行きたいと思ったのと、ELCASで 京大には何回か行って雰囲気が好きだったからです。

 情報学科にしたのは、高専時代PICマイコンなどのハードにたくさん苦しめられたので、情報系の学部に行くって決めてました(途中揺れたけど)。あと、プログラミングをしているときすごく熱中できるので、この道を進むともっと楽しいことに出会えるかもと思ったのも理由の1つです。(回路をいじってると疲れるんだけど、プログラムを書いてるときはあまり疲れない)

 数理工学コースにした理由は面接で答えたとおりです。

受験生へ

 勉強するのは当たり前なのですが、その時のコンディションを整えるのも大事です。しっかり寝てください。自分に合った睡眠時間や生活習慣を見つけて、頭が働くようにしておくことが大事だと私は思っています。先輩方もみんな言ってます。やる気が出ないときは、中途半端にやろうとせずに思いっきりダラダラするのがいいと思います。ダラダラできるだけの時間の余裕は必要だけど。やる気がないと、何時間勉強しても頭には入ってきません。

 あと、参考初代ケチるのはやめたほうがいいです。自分への投資だと思って思い切りましょう。これ大事。

 京大は他の大学と比べて受験日が遅いので、クラスメイトの進路が決まっていく中取り残された感じがして辛いと思いますが、やりきったらかなり気持ちいいものです。

 何か合ったらTwitter @fukuro_hoho にきいてください!

2022年10月07日 by ふくほ