ハンドルネーム
kys
編入学年度
平成27年度
京都大学での学科・コース
地球工学科
出身高専・学科
明石高専 都市システム工科
高専時代の順位
- 1年:4番
- 2年:2番
- 3年:1番
- 4年:-番
- 5年:-番
他大学の受験状況
なし
編入の勉強を始めた時期と勉強時間
本格的に勉強を始めたのは、4年生の春休み頃です。春休みには主にTOEFLと数学の基本の復習をしていました。勉強時間は3、4時間程度だったと思います。5年生になってから、物理の勉強を始め、過去問に取り組みだしたのは7月になってからでした。そのころは一日6時間程度、勉強していました。
一般科目の勉強
英語
TOEFLに向けての勉強としては、問題集を軽く見た程度です。ネットで対策を調べて本番に臨みました。試験方法が特殊なので試験慣れするために、一度早めに受けてみることをお勧めします。TOEICと同様にテクニックが重要な試験です。
数学
数学については春休みに、苦手な範囲を「高専の数学」で復習し、4月ごろから「徹底演習」に取り組みました。勉強時間を十分に確保できていなかったので、「徹底演習」も微積分・線形代数など重要そうなところだけしかやっていません。確率の範囲が「徹底演習」だけでは不十分だと感じたので、別の本で勉強しました。7月以降は過去問を解き、不十分な知識を補うために、教科書や参考書を見る、という感じでした。
物理
力学範囲は「基礎物理学演習 力学」、電磁気範囲は「物理のエッセンス」でそれぞれ勉強しました。この2冊である程度、過去問が解けるようになっていたので、あとは過去問で対策しました。
化学
ほかの教科の合間に、高校の化学の教科書を読み、基本を勉強しました。試験1週間前から「反応から学ぼう有機化学の基礎」という本で勉強し始め、簡単な年の過去問を少しは解けるように対策しました。
専門科目の勉強
十分な時間がなかったので、ほぼ勉強していません。1日目の試験終了後、ノートなどに目を通した程度です。
お薦めの参考書
- TOEFLテスト完全攻略(アルク)
各分野ごとに出ています。特に、リーディングが役に立ちました。TOEFLでのテクニックの基本を理解するのに良いと思います。
TOEFLの点数
- 3月:39(R:8, L:12, S:9, W:10)
- 5月:55(R:13, L:13, S:15, W:14)
編入試験の出来
一般科目
- 数学:4-5割
- 物理:3割
- 化学:4-5割
全体的にあまり良くありませんでした。口頭試問の際にも、「出来がよくなかったが難しかったか」と聞かれました。数学は緊張からか、単純な微分方程式の問題でつまづき、時間が足りませんでした。物理は例年よりやや捻った問題だったと思います。化学は傾向が大きく変わっていたため、ほぼ解くことができませんでした。
面接(口頭試問)
形式
面接時間は20分でした。厳密に計っており、雑談に近いような内容で時間合わせをしていたようです。個人面接で1対4で行われます。席の後ろにホワイトボードが用意されていましたが、すべて口頭で答える問題で使うことはありませんでした。以下、質問された内容です。
聞かれたこと
- 志望動機、併願状況
- 卒業研究の概要、それに対する質問、関連事項の知識確認
- 構造力学(主に橋梁関係):橋の種類をスパンの大きい順に、明石海峡大橋について(腐食対策、ケーブルの架け方)
- 地盤:液状化のメカニズムの説明
- 環境:地球温暖化のメカニズムの説明、風力発電の人体への影響
- 化学、物理:エントロピーについて、地震の縦波・横波の違い
- インターンシップでやったこと
- 筆記試験の出来について
- 普通高校ではなく高専を選んだ理由、その選択はよかったと思うか
- 学部編入と院試、どちらが有利だと思うか。どちらを希望する学生が多いのかなど(雑談)
コメント
答えられたのは半分程度でした。構造力学の質問は5年生になってからやった範囲の質問が多かったのでほとんど答えられましたが、環境などはほとんど答えられませんでした。答えられない質問が続くと、雰囲気も悪くなるように感じ、つらいですが、そこまで評価に関わっていないと思うので、あまりへこまずに答えられる質問で自分の知識をアピールするといいと思います。
志望動機
ありきたりなことを答えましたが、特に何もコメント、質問されませんでした。
受験生へ
受験勉強は早くから始めるに越したことは無いと思います。特に京都大学はTOEFLや化学など他の大学と試験内容が異なり、それらにしっかり取り組もうとすると、かなり時間がかかります。試験までの時間をよく考えて、優先順位をつけて勉強を進めるのが大切だと思います。頑張ってください。