ハンドルネーム
Kernel
編入学年度
平成25年度
京都大学での学科・コース
地球工学科
出身高専・学科
明石高専 都市システム工学科
高専時代の順位
- 1年:4番
- 2年:1番
- 3年:1番
- 4年:1番
他大学の受験状況
- 明石高専 専攻科 建築・都市システム工学専攻:出願のみ
編入の勉強を始めた時期と勉強時間
私が本格的に勉強を始めたのは4年生の2月初旬です。その後すぐに期末試験が始まったので2月はほとんど勉強をしていません。この時点では徹底演習の一章も終わっていませんでした。それくらい私は勉強をしてませんでした。
勉強時間について、春休み中においては一日8時間程度で5年生の4月から6月までは5時間程度、6月~7月上旬までは中だるみでほとんど勉強していません。そして7月末から試験までは一日8時間程度勉強していました。
一般科目の勉強
英語
英語はTOEFLですが、ほとんど勉強していません。単語集しかやっていません。後はTOEFLのSpeakingのコツや、Writingのコツを友達から聞いて試験に臨んだだけでした。問題集を何冊か購入したのですがほぼ使用していません。TOEFLの成績はどうでもいいと聞いていたので英語は完全に捨てていました。
数学
数学についてはまず徹底演習を5年製の春休み中に終わらせました。その後、線形の範囲が徹底演習では不足していると思い学校の3年生の教科書の問題を解き、その後徹底演習の行列ver.をやりました。GW周辺で確率の分野を極めたかったので岩波の確率・統計の本と徹底演習の確率の章を解き直しました。7月くらいになり定理の確認をするため学校の教科書(大日本図書)を読み進めました。その後くらいから京大の過去問を解きはじめました。京大の問題は難しい問題が多いので問題を根本から理解するべきだと思います。あと私は過去問を解いたものを友達と答え合わせをしましたができるなら学校の先生に見てもらいましょう。そして数学者が好む解答方法を習得して下さい。
物理
京大の問題では比較的簡単です。物理が苦手な人でもある程度解けると思うのでこの科目で得点を稼いでください。まず私は物理のエッセンス(力学・電磁気の部分のみ)をやり高校範囲の確認をしました。そしてその後サイエンス社の基礎物理学演習を1周とわからない問題だけを分かるまでやりました。最後に確認程度に過去問をしました。
化学
私は試験本番3日前まで化学はノータッチでした。3日前からとりあえず高校範囲はできるようになろうと化学I・II基礎問題精講を解き始めました。3日ですべてやりきり過去問の比較的簡単な年なら半分くらいまでなら解けるようにしました。化学に関してはそれくらいしか勉強していません。実質勉強時間は3日だけです。化学を極めるのは不可能と思い諦めていました。私の代から少し難化しましたが、平成24年度など比較的簡単な年の問題なら解ける程度でも十分かもしれません。
専門科目の勉強
私はほとんど専門科目の勉強をしていません。筆記試験が終わった後に家に帰ってから学校の水理学、構力、地盤(土質力学)の教科書を見直した程度です。別に時間がある方なら本気で勉強してもよいと思いますが別に時間がなければざっと見直す程度でいいと思います。
お薦めの参考書
- TOEFL TEST対策 ibtスピーキング 川端淳司
- TOEFL テスト 英単語3800
- 確率・統計(理工系の入門シリーズ)
- 編入数学過去問特訓
- 化学I・II基礎問題精講
speaking対策にお勧めです。Score別の採点基準も載っているのでどれだけ話せば何点がもらえるかおおよそわかります。ただ少し本番よりも難しい気がします。
英単語の本です。TOEFLを受ける人ならだれでも知っている本だと思います。結構この本の単語が本試験でも出ていました。私は時間がなくて60点程度の単語しかやっていません。
岩波のやつです。京大編入試験の過去問ではこの教科書に載っている証明がよくでています。ただし少し難しいです。後統計の分野はいりません
私の代に出版された本です。解説が徹底演習より丁寧で大変わかりやすいです。あと問題もランク分けされているのがさらにいいです。徹底研究から初めてこれをやるのもいいかもしれないです。
高校化学の確認に使いました。化学が嫌いという方にお勧めです。これをやれば24年度、23年度の問題ならある程度解けると思います。私は化学をやる時間がなくてこの問題集しか勉強していません。
TOEFLの点数
47(R:11, L:11, S:14, W:11)
3回受けました。3回受けて思ったことなんですがTOEFLは試験場が結構重要です。ネットなどで調べていい試験場を選んでください。ちなみに大阪近郊に自宅がある方は中津のテストセンターがお勧めです。TOEFLを受けるように設計されているのでかなりいい環境で受けれました。
編入試験の出来
一般科目
- 数学:5割~6割程度(1問完答、3問半答)
- 物理:8割強(力学完答、電磁気半答)
- 化学:3割
数学は昨年度に比べてかなり難しくなりました。微分方程式が数年ぶりに出題されたのと、ベクトル解析がでました。私はあまりベクトル解析を真面目に勉強していなかったので撃沈しました。物理は例年通りだと思います。化学はここ2年に比べて難しくなりました。完答は諦め部分点を稼ぐ方針でわかるところまでを示して、採点者に自分はここまでわかっているんだと示しました。すべての科目にいえることですが途中式はしっかり残し部分点をしっかり稼ぐようにすることを心掛けてください。
面接(口頭試問)
形式
面接時間は20分でした。落ちていても受かっていても絶対20分間は面接します(地球工学科の場合、時間をしっかり計測していました)。あと京大の場合は面接はそんなに重要ではないと思いますので気楽に受けて大丈夫ではないかと思います。以下に聞かれた内容を記します。
聞かれたこと
-
必ず聞かれること
- 志望動機
- 受かったらくるか
- 併願状況
-
水理学
- 粘性流体を支配する方程式は?
- ナビエ・ストークスの方程式で求めているものを3つ答えろ
- 圧力、速度はそれぞれベクトルかスカラーか?
- ナビエ・ストークスの方程式を解くための4つの式は?
-
構造力学
- 単純梁り、片持ち梁、両端固定の梁を後ろのホワイトボードにかけ。
- それぞれの梁の曲げモーメント図をかけ。
- 何かトラスを適当に書け。
- トラスにはどんな部材力が発生するか?
- 門型ラーメンをかけ。
- ラーメンの特徴を述べて。
- たわみを支配する方程式は?
- 断面2次モーメントとはどんな値?
-
地盤
今年はなぜかなかったです。
-
環境・資源
- まず化学のヘンリーの法則を学校でやったかと聞かれ受験でやったが学校でやっていないと言ったら、地球温暖化のメカニズムを説明してと言われました。
- 太陽の放射を表す公式は?
- 衛生工学と環境生態学はどんな勉強した?(成績表をみて質問されました)
- 新エネルギーにはどんなものがある?
- 3Rとは何か?
- メタンハイドレードとはどんなもの?
- なぜメタンハイドレードが日本で注目されているのだろうか?
-
その他
- 研究室配備はもう決まったのか?
- 一番好きな教科と理由。
- 試験のでき。
- 京大に入ってから入りたい研究室はあるのか?
コメント
水理学は緊張したせいもあり半分くらいしか言えていません。構力は完答しました。環境資源では太陽の放射を表す公式は知らなかったのとメタンハイドレードの説明を間違えて突っ込まれました。後は頑張って答えました。2年次編入になってからコース未分属で資源や環境コースも選べるようになったためか、最近の傾向として資源や環境のことも聞かれるようになりました。メタンハイドレード・シェールガスなどの最近の資源エネルギー問題の話題や地球温暖化などの最低限の環境問題の知識は知っておいたほうがいいかもしれません。逆に土木計画の問題は2年次編入が始まってから出題されていません。
志望動機
これに関しては本当に何でもいいです。試験官もあまり真面目に聞いていませんでした。
受験生へ
受験勉強はなるべく早めの時期から初めて置くのをお勧めします。私はかなり後になって初めてかなり後悔しました。出来れば4年生の夏くらいからには初めるのがいいかもしれません。後京都大学の入試は難しいです。化学がある上にTOEFLも受けなければなりません。実際に私も受験勉強をしている時は精神的にかなりつらかったです。しかし入学してからは本当に楽しい大学生活が待っていると思い勉強をがんぱってください。