ハンドルネーム
aqa
編入学年度
平成24年度
京都大学での学科・コース
電気電子工学科
出身高専・学科
奈良高専 電子制御工学科
高専時代の順位
- 1年:1番
- 2年:1番
- 3年:1番
- 4年:1番
- 5年:1番
他大学の受験状況
- 豊橋科学技術大学 電気電子・情報工学科:合格
- 大阪大学 基礎工学部 電子物理科学科 物性物理科学コース:合格
編入の勉強を始めた時期と勉強時間
3年から英単語の勉強を始め、4年の夏ごろから数学の勉強を始めました。冬ごろから物理の勉強も始めました。過去問を解き始めたのはGW頃でした。化学は、GW明けから始めました。専門の勉強は、豊橋技科大の試験前の2週間だけ勉強しました。
勉強時間は、春休み終わりまでは、平日2時間以下で休日は3~4時間程度でした。本格的に勉強を始めたのは5年になってからでした。それからは、平日2~3時間で休日は4~6時間ぐらいでした。
一般科目の勉強
英語
ほとんど英単語の勉強しかしませんでした。長文読解や英作文は少ししかしませんでした。英単語帳は一冊だけを5周ほどやり、長文読解・英作文は阪大対策のためにやりました。TOEFL対策の参考書を買って一応勉強しましたが、スコアに影響はありませんでした。勉強した後に受けた方がスコアが悪かったです…。
数学
「大学編入試験問題 数学/徹底演習」を一周解いて、高専の数学1~3を通学の電車の中で読んで公式などを復習しました。徹底演習の難易度は難しいものが多くかなり苦戦しましたが、解答を参考にしたり、友達に聞いたりしながら何とかやりきりました。その後は、受験する大学の過去問をずっと解いていました。わからない問題や過去問の解答は学校の先生に聞きました。毎週一回2~3時間程度先生に時間を割いてもらい過去問の解説をしてもらいながら勉強してました。過去問を解くことでかなり数学力をつけることができたと思います。過去問は京大は過去5年分、阪大工学部は過去3年分、阪大基礎工学部は過去5年分を解きました。過去問は3~5周程度繰り返して解いて、自力で100%解けるようにしました。このとき、解答を覚えるのではなく、ちゃんと理解しながら解くようにしました。京大の数学の問題は難しいものが多いので、しっかり理解しながら解く練習しておくことが大切だと思います。
物理
「物理のエッセンス」で高校物理の復習をし、「基礎物理学演習」で大学物理の勉強をしました。電磁気は高専の授業ノートと一冊参考書を使いました。数学同様、受験する大学の過去問をずっと解いていました。こちらは過去問を解きながら、自分が苦手だと思う分野を参考書で復習しながら勉強しました。わからない問題や過去問の解答は学校の先生に聞きました。毎週一回2~3時間程度先生に時間を割いてもらい過去問の解説をしてもらいながら勉強してました。教えて下さった先生の解説が非常にわかりやすくとても力がつきました。過去問は京大は過去5年分、阪大工学部は過去3年分、阪大基礎工学部は過去5年分を解きました。過去問は2~3周程度繰り返して解いて、自力で100%解けるようにしました。
化学
高専の化学で使っていたセミナー化学で勉強を始めて、基礎知識や基礎問題を解くことに慣れました。さらに、参考書「理系大学受験 化学I・IIの新研究」を2~3周読んで勉強しました。化学は完全に独学でやりました。わからない問題は捨てていました。一応、学校の化学の先生に過去5年分の過去問を見てもらい、傾向や対策・勉強法を聞きましたが、難しすぎるので、基礎問題だけ解けるようにしておいて、あとは他の科目を勉強した方がいいと言われ、あまり力を入れずに適当に勉強してました。ただ難易度は年々簡単になっているからみんなが解けるぐらいの基礎問題は落とさないようにとだけ言われました。
専門科目の勉強
今年から2年次編入になり、専門科目が無くなったので勉強してません。しかし、僕は口頭試問のときに困ったので、専攻する学科の科目の基本は、軽く復習しといた方がいいと思います。
お薦めの参考書
- 英単語帳 DUO3.0
- 大学編入試験問題 数学/徹底演習
- 物理のエッセンス 各種
- 基礎物理学演習 (力学)
- 理系大学受験 化学I・IIの新研究
- セミナー化学
編入数学の鉄板本です。
高校物理の復習ができます。物理の勉強を手軽に始められるのでおススメです。
大学物理の定番である力学の勉強におススメだと思います。
分厚い本ですが、読めば確実に化学の知識が身につけられます。すき間時間にでも読むことをおススメします。
化学の基本的な知識が身に付けられます。化学の勉強を始めるのに役立つと思います。
TOEFLの点数
48
編入試験の出来
一般科目
- 数学:8割(2問完答)
- 物理:7割(力学半答、電磁気完答)
- 化学:5割弱
数学は過去問に比べて問題がかなり簡単で予想以上にできました。物理は今まで勉強してきた知識をフルに使ってなんとか解答しました。化学は過去問に比べて問題がだいぶ簡単でしたが、そこまで勉強していなかったので僕はあまり出来ませんでした。他の受験生の中には8割ぐらいできていた人もいたみたいです。
面接(口頭試問)
聞かれたこと
- 志望動機
- 試験の出来
- 併願校
- 2年次編入になるけど合格したら京大へ行くか
- 専門知識を問う問題
- 数学あるいは物理(選択)の知識を問う問題
コメント
面接前は、志望動機など10分ぐらい適当に話して終わりだと思っていたので気楽に会場へ行きましたが、面接の10分前に注意事項などが説明され、そのときに初めて専門知識を問う問題などが出題されることを知り、正直焦りました(専門の勉強をほとんどしていなかったので)。面接の時間も1人25分間と決められていました。最初の5~10分間で志望動機など基本的な質問をされ、残りの時間で口頭試問があり、ホワイトボードを使って説明しました。専門は電気回路RLC回路で、数学は微分方程式、物理の問題は忘れました。かなり基本的な問題でしたが、勉強していなかったのと予想外の口頭試問でかなり焦ってうまく答えられませんでした。特に専門の電気回路の問題では、ごちゃごちゃホワイトボードに書いて計算していたら、時間あるしもういいよと言われて確実に終わったと思いましたが受かってました。だから面接はそこまで気にしなくてもいいと思います。ただ口頭試問の心構えは必要だと思います。ちなみに、面接官は8人ぐらいいました。
志望動機
なんでもいいです。適当に答えれば大丈夫。面接官はこっちの志望動機の内容を気にしてない感じがします。僕は京都大学のレベルの高い環境で学びたいからと答えました。
受験生へ
京大編入では数学と物理の筆記試験で得点を取ることが重要だと思います。そのために基礎的な問題からしっかり理解しながら解答する練習を日ごろから心がけることをおススメします。こうすることで応用問題にも対応できる力がつくと思います。化学は最近試験の難易度が落ちてきてある程度は解けるようにする必要があると思います。昔みたいに化学を捨てるという考えは厳しいかもしれません。英語のTOEFLに関しては、今年の合格者は50点以上が多かったですが、40点以上あれば十分だと僕は思います。編入勉強期間は肉体的にも精神的にもかなりきついと思いますが、くじけずに頑張って下さい。ときには息抜きも大事です。あと体調管理にも気をつけて下さい。勉強は夜型よりも朝型の方がいいと思います。勉強量は人それぞれ違うと思いますが、試験の結果にかかわらず、自分が納得できるまで悔いのないように勉強して下さい。そして来年、京都大学でみなさんに会えることを願っています。