ハンドルネーム
you
編入学年度
平成21年度
京都大学での学科・コース
物理工学科 宇宙基礎工学コース
出身高専・学科
明石高専 機械工学科
高専時代の順位
- 1年:1番
- 2年:2番
- 3年:3番
- 4年:3番
他大学の受験状況
- 大阪大学 工学部:合格
編入の勉強を始めた時期と勉強時間
だいたい受験を意識しはじめたのが3年の冬ごろ。英語と数学をメインに物理も少しずつって感じです。化学はノータッチで。専門科目は4年で習うところが重要だったので、とりあえず授業をしっかり聞いて4年が終わってからはじめました。4年の冬に、TOEFLになると知らされたので、それ以降は英語に費やした時間がダントツで長いと思います。
一般科目の勉強
英語
4年の冬までは単語と英作文をひたすらと。TOEFLの勉強に切替えてからは、最初に先生に薦めてもらった教材を使ってTOEFL全体像の把握。一通り終わると春に1度目の受験。新しく教材を買って苦手な部分を補強し、2度目の受験。その後は、ひたすら模擬試験をやってTOEFL慣れ。そして3度目の受験(5年の6月ごろ)。その他、reading対策として毎日英字新聞を読みました。speaking対策としてはたまたま3年の春から英会話スクールに通っていたので助かりました。writing対策としては毎日英語で日記。listing対策としてyoutube(オバマの演説とか)や洋画を字幕なしで見るなど
数学
3年から4年にかけては”高専の数学”を一通り、4年の夏休みで”徹底演習”を終わらせました。4年後期には編入試験過去問や大学院入試の問題などの難しい問題をメインに解きながら、苦手の確率と代数をカバー。5年になってからは難しい問題を避け、”高専の数学”の証明問題を完全に覚えました。”高専の数学問題集”はGve and Takeを見ながら所々、といった感じです。
物理
正直、甘く見てました。過去問を見る限り、京大の物理は基礎中の基礎ばかりだったので余裕だろうと高を括ってました。なのでそれ程物理には時間を使っていません。ただ、電磁気は少し苦手だったので少し力を入れてやりました。今になって思うと、もう少しやっておくべきだったと思います。今年からは問題のレベルがかなり上がりました。おそらく機械科以外の人には歯が立たなかったのではないでしょうか。
化学
最初からあきらめてました。結果からいうと、化学が0点でも受かるということなので、よっぽど余裕のある人だけやればいいのではないでしょうか。
専門科目の勉強
材料力学
先生が編入のことを考えていろいろやってくれましたので、授業を聞いてると自然と力がつきました。後は”材料力学の基礎(培風館)”に載っている問題を一通り解きました。
流体力学
流体は基礎的なことがわかっているかを問う問題が多いです。なので学校で使用した教科書を覚えるぐらい何回も読みました。ベルヌーイの式やナビエ・ストークス方程式は何も見ずに導出できるようにしました。あとは、京大の定期試験がそのまま出題されたこともあったので、一応集められるだけ問題を集めて解きました。
熱力学
過去問を見る限り、学校で使用した教科書とノートでカバーできると判断しました。なのでこれといって特別なことはしてません。
材料学
今年度の試験は、材力、流力、熱力、材料基礎学、の4科目から3科目の選択だったので材料については勉強してません。
お薦めの参考書
- 英熟語 FORMULA1000、安河内哲也 著
- システム英単語、刀祢雅彦・霜康司 共著、駿台文庫株式会社
- 基礎 英語長文問題精講、中原道喜 著、旺文社
- 英語長文問題精講、中原道喜 著、旺文社
- すべてのセクションに対応 はじめてのTOEFLテスト完全対策、松谷偉弘・Robert Hilke・Paul Wadden 共著、旺文社
- TOEFLテスト 学習法と解法テクニック、神部孝 著、アルク
- TOEFL TEST 英単語スピードマスター、妻鳥千鶴子・Mark D.Stafford・松井こずえ・水本篤 共著
- TOEFLテスト リーディング問題270、田中真紀子 著、旺文社
- TOEFLテストリスニング Starter、キム・ビョンウォン 著、旺文社
- LONGMAN Preparation Course for the TOEFL Test:iBT READING、PHILLIPS
- LONGMAN Preparation Course for the TOEFL Test:iBT LISTENING、PHILLIPS
- 大学編入試験問題 数学/徹底演習、林義実・山田敏清 共著、森北出版
- 明解演習 数理統計/線形代数/微分積分、小寺平治 著、共立出版
- 演習 大学院入試問題[数学]I,II、姫野俊一・陳啓浩 共著
- 大学1・2年生のためのすぐわかる物理、前田和貞 著、東京図書
- 大学1・2年生のためのすぐわかる演習物理、前田和貞 著、東京図書
- 電磁気学演習[新訂版]、山村泰道・北川盈雄 共著、サイエンス社
- 詳解 物理学演習 上・下、後藤憲一 著、共立出版
- 物理学、原康夫 著、学術図書出版社
- 橋元淳一郎の物理橋元流解法の大原則―試験で点がとれる (1)、(2)
- 材料力学の基礎、柴田俊忍・大谷隆一・駒井謙治郎・井上達雄 共著、培風館
レベルは高くないですが、力はつくと思います。出来るだけ早い時期(3年ぐらい)にやっておくべきでしょう。
学校で1年のときから使用したものです。コンパクトにまとめられていて使いやすかったです。
レベルの低い人向けなので、京大目指している人には余裕だと思います。
長文慣れするには最適だと思います。
先生に薦められて買いました。TOEFL初心者向けです。何をすればいいのかわからないという人はまずこれを買ってみてはいかがでしょうか。
これも先生に薦められて買ったものです。各セクションについてのポイントをはじめ、TOEFL受験者の心構えについても書かれています。
英単語に自身がある人でもこれを見るとショックを受けるのではないでしょうか。TOEFLにはいわゆる専門用語というものが驚くほど出てきます。その中でも特に良く出てくる単語がこれには集約されています。知らない単語が出てきても文脈から推測できるようにしろ、みたいなことを書いている教材も多いですが、正直そんなことをしていたらTOEFLでは時間が足りません。なんだかんだ言って’知っている’のが一番です。僕もこれのおかげでかなりボキャブラリーがUPしました。
Readingについてのポイント・戦略がわかりやすく書いてあります。集中的にReadingをUPさせたい、という人向けです。
TOEFLで必要とされる能力(読む、聞く、話す、書く)の中で最も重要とされるのが’聞く’能力です。Readingセクションは大丈夫ですが、それ以外のセクションではListeningができないと太刀打ちできません。聞き取れないと問われていることがわからないので当然何をしゃべればいいのかわからないですし、何を書けばいいのかもわかりません。なので、とにかくListeningを鍛えたいという人はこれを使ってみてはいかがでしょうか。名前の通りStarter向けですが、ポイント・戦略がわかりやすく書いてあります。
僕の一番のおすすめです。すべて英語なので説明を読むだけでも勉強になるし、問題数が半端無いのでレベルUPが期待できます。CDがついているので模擬試験も出来ます。総仕上げでとにかく問題を解いてTOEFL慣れしたいという人向けです。少しお値段が高いところがネックですが、買う価値は十分にあると思います。
これもおすすめです。とにかくListeningを集中的にやりたい、というひと向けです。
編入を目指している人なら誰でも知っているでしょう。できるだけ早い段階で終わらせておいた方がいいと思います。
やる必要のないところもありますが、非常に重要な項目(Jordan標準形とか)も多いです。実際、今年の試験で線形変換の問題が出題されましたがこれをやっていたおかげで解けました。
余裕のある人、東大も受けようと思っている人や、より難易度の高い問題を解きたいという人は是非やってみてください。
先生に薦められて4年の夏休みにやりましたが、それ程レベルは高くないです。おそらく機械科ではない人向けだと思います。物理が苦手という人に最適だと思います。
これをやれば京大の電磁気はいけると思います。今年の物理の試験でもこれに載っているものと非常に良く似た問題が出題されてました。あきらかにしなくてもいい所もあるので必要なところだけやればいいと思います。
この本に載っていない問題はない、というぐらい問題数がすごいです。僕の友人で編入を目指している人のほとんどはこれを持っていました。ただ、お値段が高いので買うより借りた方がいいでしょう。たぶん、どこの高専でも図書館に置いてあると思います。明石高専の図書館では人気が高くて増刷されたくらいです。流体、機力、材力、電磁気、熱力などほぼ全て載っているので、これを持っておくと何かと便利です。
応用物理の授業で使用した教科書です。ハイレベルな問題も載っていますし、解説が詳しく書かれているので使いやすかったです。
非常にわかりやすく書かれています。物理が苦手な人はこれを使ってみてはいかがでしょうか。
京大で実際に使用されているらしいです。試験問題もここから抜粋されているようなので、ぜひともやっておくべきだと思います。
TOEFLの点数
75(R:22, L:21, S:11, W:21)
編入試験の出来
一般科目
- 数学:7.5割
- 物理:8割
- 化学:0割
1、2、4番は解けました。3番は空白
力学は完璧です。電磁気が微妙。
白紙です。
専門科目
- 材料力学:8割
- 熱力学:8割
- 流体力学:9割
- 材料基礎学:選択せず
一番最後がわかりませんでした。
マクスウェル方程式の導出ができませんでした。
最後時間が足りませんでした。
面接(口頭試問)
形式
今年から物理工学科にも口頭試問が導入されました。正直、どんなことを聞かれるのかは想像もつかなかったです。
形としては、全員が一つの部屋に集められ、一人ずつ順番に面接会場に連れて行かれるという感じです。一度面接が始まると控え室から出ることも禁じられトイレにも行けなくなります。私語および携帯電話やイヤホンの使用もダメになります。ただ本を読むのはOKです。僕は一番最後だったので2時間以上待たされました(本当に暇だったので寝てました)。
面接が終わると違う部屋へと移され全員が終わるのを待たなければなりません。結局、待つ総時間は全員同じということです。ただ、緊張して面接が始まるのを待つか、面接が終わってほっとしながら全員が終わるのを待つか、の違いです。
会場は縦に細長い部屋で、中には7人の面接官、傍らにはホワイトボード、という感じです。狭い部屋だったのでかなり圧迫感がありました。面接が始まると、面接官全員が○だとかメモを手元の表に書いていたので、口頭試問も一応点数があるようです。
ちなみに面接時間は20~25分間程度で、ストップウォッチまで使ってました。面接の途中で誰も質問しなくなってしまい、「まだ10分以上残っていますからどんどん質問してくださいよ」と一人の面接官が周りに言ったくらいですから、速く終わることは絶対に無いのでしょう。がんばって耐えてください。
聞かれたこと
- 摩擦があると不都合のある製品を聞かれ、その答えについてさらに突っ込んだ質問
- 逆に摩擦を有効に利用した製品と、その答えについてさらに突っ込んだ質問
- フィギュアスケートのスピンと角運動量保存則の関係
- 慣性モーメントについて
- アンペールの法則について
- ρ、L、Sを使って抵抗Rはどう表すか
- 簡単な電気回路について
- 志望動機
- 得意教科
- 得意教科について突っ込んだ質問
- 大学卒業後の進路について
コメント
僕は、絶対一つ笑いを取って自分のことを印象付けてやろうと考えてました。結果から言うと見事に全員を笑わせることができ、とてもいい雰囲気にすることができました。それが理由で受かったとは言えませんが、相手に強い印象を与えるというのは重要なことだと思います。
面接が終わって他の受験生たちと話した結果、全員質問内容は同じだったようです。ただ、他にはどこの大学受けてるの、とか、もし受かったらうちの大学に来るか、といった質問が一切無かったので面接から合格してるかどうかの判断は出来ませんでした。
志望動機
正直言ってname valueです。本当は東大に行きたかったんですけど2年次編入はいやだったのでやめました。あとは、京都に住んでみたい、というしょうもない理由です。面接では、「トップレベルの大学で学びたいと思ったからです。」と答え、「’トップレベル’じゃなくて’トップ’と言ってもらいたいねぇ。」と冗談混じりで言われちゃいました。東大には負けていないと彼らは思っているのでしょう。
受験生へ
受験が終わったら死ぬほどゲームしまくるぞー! 僕はそんなことを考えながら勉強してました。みなさんも何か受験後の楽しみを見つけてください。そうすれば高いモチベーションを維持できます。
あとは、これは僕の勝手な感想ですが、京大と阪大工学部は一緒に受けない方がいいです。スケジュール的にとても厳しかったです。