京都大学高専会
体験記(sol)

ハンドルネーム

sol

編入学年度

平成20年度

京都大学での学科・コース

情報学科 数理工学コース

出身高専・学科

長野高専 電子制御工学科

高専時代の順位

他大学の受験状況

編入の勉強を始めた時期と勉強時間

 高専4年生の12月頃から勉強を始めました。このころの勉強時間は、1日3時間くらいだったと思います。化学を勉強するかどうか悩んでいました。(結局やりませんでしたが・・・)そのままのペースで、春休み前までに「高専の数学」の問題集を終わらせて、春休み中は物理・数学・英単語をまんべんなくやっていました。日によってばらつきがありますが、一日平均で4~5時間程度やってました。春休み明けからは、専門科目(工業数学と工業力学)と物理の演習をやりました。6~7月頃からは受験が始まって出願書類書いたり、他大学の受験結果に一喜一憂したりして、勉強量はむしろ減っていた気がします。

一般科目の勉強

英語

 序盤は、DUO2.0をひたすら読んでいました。文法書も読みましたが、ある程度構文を理解していれば、最後には語彙が利いてくるというのが自分の考えです。夏休みに入ってからは、要約問題のための問題集を解いたり、時間を計って過去問を解いたりしていました。

数学

 平成19年度から傾向がかなり変わりました。確率が離散になったり、線形代数で難しい証明問題が出たり、ベクトル解析が出たり・・・。ただ、大抵の問題では、序盤の小問はそれほどの難易度ではありません。(証明問題はまた別の話)それらをきちんと解いて、5~6割くらいを目指すのが良いと思います。自分は、「高専の数学」問題集のほかに線形代数の演習書1冊を解きました。院試用の問題集など、いろいろな本を見ましたが、「勉強した!」と言えるほどやったのは、これらだけだったと思います。あとは、いろいろな大学の過去問を解いていました。

物理

 力学は概ね覚えていたので問題演習に時間を割きました。ただ、剛体の辺りは自信がなかったので、教科書を読むことを終えてから問題演習に入りました。電磁気・熱力学(大阪大学用)も学校で使っていた教科書をノートにまとめてから、問題演習に入りました。数学でも物理でも、演習書を終えるのにどのくらい時間がかかるかを見積もるのが大変でした。自分の場合、序盤の数ページを解いてみてどのくらいかかったかで見積もっていました。終盤になるほど難易度が上がって計画が破綻する可能性もありますが・・・

化学

 ほとんど何も勉強していません。本番で、熱力学的な問題と電子軌道の問題が出てきたことだけは覚えています。熱力学は、大阪大学受験のために勉強していたので出来ました。電子軌道の話は、高専1年生の頃の化学の教官がやけに熱心に教えてくださったので、必死に思い出して解答しました。ですが、その2問だけでは、全体の2割にも満たないはずです。

専門科目の勉強

工業数学

 工業数学(複素解析)は1冊の演習書を図書館で借りて徹底的に解きました。ただ、それだけでは勉強が足りなかったようです。難易度が高く、独特な問題が出題されるので過去問をしっかり解いて、可能であれば高専の教官に添削していただくことをお勧めします。

工業力学

 工業力学は、いわゆる質点系の力学になります。自分は、工業力学は何冊かの演習書をつまみ食いしていました。勉強不足を痛感させられる試験でした。専門科目の方が一般科目の数学・物理学より難しいので、専門科目のために数学・物理学をもっとやっておくべきでした。

お薦めの参考書

編入試験の出来

一般科目

専門科目

面接(口頭試問)

聞かれたこと

コメント

 面接は全体的に淡々とした雰囲気。専門科目の試験終了から面接開始まで2時間以上あったので、その間にある程度合否は決まっていたのではないかと思います。面接時間は一人10分程度でした。

志望動機

受験生へ

 受験前日の宿泊はできるだけ大学に近いところをお勧めします。自分は「京大会館」という大学運営?の施設を利用しました。それから、面接試験には是非スーツで行ってください。

2007年12月09日 by sol