ハンドルネーム
NT
編入学年度
平成20年度
京都大学での学科・コース
電気電子工学科
出身高専・学科
仙台電波高専 電子制御工学科
高専時代の順位
- 1年:1番
- 2年:1番
- 3年:1番
- 4年:1番
他大学の受験状況
- 千葉大学:合格
- 東京工業大学:合格
編入の勉強を始めた時期と勉強時間
4年にあがる時の春休みから数学を始めました(このときはまだ、京大志望ではありませんでした)。といっても、学校始まるとなかなか勉強できなくて、長期休みに一気にやるという感じでした。4年の夏休みから、力学、電磁気、英単語を始めました。化学は深くやりませんでしたが、高校レベルの復習を4年後期から5年5月ぐらいまでだらだら続けてました。専門は5年4月から徐々に始めていってましたが、深い事情があり、本格的にやったのは8月あたまからでした。
勉強時間は4~5時間、多い時で8~12時間やったりしてました。ただ、集中してやれたのはその半分ぐらいでしょうか…。
一般科目の勉強
英語
単語ばかりやっていました。DUO4周、速読英単語2周したと思います。あと、工業英検3級用の単語をやりました。単語は基本的に発音しながらやりました。読みがわからなければ辞書見ながらやりました(これは時間なければやらないほうがいいかもです)。
長文の練習は、主に大学の過去問をやりました。京大の英文は単語をある程度知っていれば読みやすい(構文が難しくない)ので、割とすんなり読めたと思います。
英作対策には、英文とその和訳の両方が載っている本を買って、英作文を作りました。
要約対策は特にやっていませんでした(が、本番では、予想外に要約に時間がかかってしまい、英語は散々でした^^;)
あと単語だけ知ってるだけでは文章読むのが遅くなって、私みたいになるので、ある程度速読できるようにしましょう。
数学
数学は一番得意でした。3年の授業まででわからなかったところがあまりなかったので、ひたすら問題演習しました。徹底演習2周と高専の数学2全部と3の半分を5年に上がる前に終わらせました。4年の後期から学校でクラスメートと一緒にわからなかった問題や、難関大の過去問を解きました。おまけ程度に離散確率を演習しておいたんですが、予想に反して今年の問題はそれがでました(ラッキー
基本公式の証明はH18ぐらいまで出てたのでやっておいたほうがいいと思います。教科書に載っている公式ぐらいは 抑えておきましょう。
最近の京大の数学は難しいですが、小問がたくさんあり、確実に取れるものもいくつかあったので、徹底演習など基礎はしっかりやっていたほうがいいと思います。数学で点を取りたい人は徹底演習は早めに終わらせて(遅くとも5年4月までかな)、もっと難しい演習本をやったほうがいいと思います。
物理
化学に自信がない人は物理で取れるようになってください。京大の物理は基礎的で結構簡単なので、演習をしっかりやっておけば大丈夫だと思います。
物理が全然わかんないって人(私もそうでした^^;)は、とりあえず高校レベルの力学からやるといいです(電磁気を最初にやるとちょっと大変かもしれません)。一通りわかったら、大学で使うような、微積使った物理の本で勉強するといいです。
化学
化学はあまりやってません。1、2年の時に使った本(化学I)が全部わかるように見直し、過去問を先生に聞きにいったり、wikiで調べたりしながらなんとか全部解いたぐらいです。結晶のところは専門の授業でやったので多少知識はありました。
今年の問題は問題数が多かったですが、最後の有機化学の問題以外は全部なにか書いておきました。たぶん5点未満です笑
専門科目の勉強
6科目を3時間で解きます。時間的には一般科目より余裕があると思います。見直しもしっかりしてください。回路系は学校で授業があったんならノートで勉強して大丈夫です。
電気電子数学
留数定理やローラン展開ができればおkだと思います。この科目に関しては、5年生の前期に授業があったので、特に勉強しなくても大丈夫でした。徹底演習の後ろのほうの複素関数、応用数学の分野は見た感じ難しそうだったので解きませんでした。大日本の応用数学の教科書を使って勉強しました。
電磁気学
物理の勉強で使った本と一緒です。でも、過去問見たらあんまり解けなさそうだったので、半分諦めてました。というか、ベクトル使う電磁気を勉強しませんでした。本番では半分ぐらいは出来たと思います。
電気回路
低学年で演習やらされまくりで、過去問見ても楽勝でした。毎年回路のインピーダンスとか共振とか似たようなのが出てるので、過去問が出来ればおkです。
電子回路
これも過去問が出来ればおkでした。トランジスタとかオペアンプの非常に基礎的なことが問われたりします。授業ノートを復習しておきましょう。深い知識より、広く浅い知識のほうが役立ちます。
論理回路
これも過去問出来ればおkです。10進2進8進16進を相互に変換できるようになっといてください。
電気電子材料
傾向が上手く読めないですが、太陽電池、光ファイバー、液晶のしくみは勉強しておいたほうがいいです。難しい計算ではなく、専門知識や、論理的に考える力を問われているように思います。
お薦めの参考書
- 基礎数学・線形代数・微分積分III・確率統計・応用数学 大日本図書
- 物理学 小出昭一郎 著 裳華房
- 入門 電気磁気学 家村道雄 著 オーム社
教科書でした。基本的に学校で使った教科書は、証明まで覚える勢いでやっちゃったほうがいいです。
授業で使いました。最後の現代物理以外は全部復習して問題解きました。
友達から借りて少しやりました。結構基礎的です。教科書とかで法則を確認した後で、何回も反復してやっとくといいです。
編入試験の出来
一般科目
- 英語:5-6割
- 数学:4-5割
- 物理:9割
- 化学:0.5割
専門科目
- 電気電子数学:10割
- 電磁気学:4-5割
- 電気回路:9割
- 電子回路:9割
- 論理回路:9割
- 電気電子材料:4割
面接(口頭試問)
聞かれたこと
- 志望動機
- 併願校
- 全部受かったらうちにくるの?
- 編入生は単位的に厳しいから3年かかるかもしれないけど承知してる?
- 卒業後は大学院?
- (上の質問YESに対して)博士まで行くよね?
- 卒業研究はなにをやってるの?
コメント
主な質問は以上だったと思います。その他自分の発言に対して細かい突っ込み多数。なぜか試験の出来は聞かれませんでした。
試験官がいっぱい(10人ぐらい)います。主に質問してくるのは1人。最初に「リラックスしてください」的なことを言われました。
面接用に対策は要りません。アドリヴでおkです。
志望動機
レベルが高いことと、面白そうな研究をやっていること、あとは京都の地で学びたいと思ったからです^^;
うちの学科からは誰も京大にいってないらしいので、それならオレが っていうのもありました。
受験生へ
私は高専の入試は推薦入試でしたし、定期試験の勉強は前日の夜にしかしてこなかったので、いわゆる「受験」の勉強の仕方がわかりませんでした。なので、とりあえず早い時期から勉強を始めようと思っていました。で、始めたのはいいけど、やる気だけが空回りして、勉強がはかどりませんでした(問題解けなくて飽きました。それで結局ネットに逃げる笑)。なので、勉強のペースがすごく遅かったです。でも結局ぎりぎり(8月とか)にならないと本気でやろうとは思わなかったので、早く始めたことはよかったのかなと思っています。
定期試験に向けてコツコツ計画立ててやれる人は、その調子で大丈夫です。私みたいな計画倒れで終わる人は、是非早めに始めてみてください。あと、5年生になると勉強時間が取れなくなるので、早め早めの行動でがんばってください。
あと、最後(試験直前)まで勉強やっていたほうがいいかも(特に専門)。太陽電池を試験の日の朝にやっておいたら見事にでました。
最後に、パソコン封印するとストレスたまる人は、封印しないほうがいいかもしれません。