ハンドルネーム
V-yot
編入学年度
平成20年度
京都大学での学科・コース
地球工学科 土木工学コース
出身高専・学科
府立高専 建設工学科
高専時代の順位
- 1年:?番
- 2年:?番
- 3年:?番
- 4年:4番
他大学の受験状況
- 名古屋大学 工学部 社会環境工学科 土木工学コース:不合格
- 大阪大学 工学部 地球総合工学科 社会基盤科目:不合格
- 神戸大学 工学部 建設学科 土木工学コース:合格
編入の勉強を始めた時期と勉強時間
他の受験生及び合格者の人と異なり、自分は工業高校からの4年次編入生なのであまり参考にならないかもしれませが…
高校3年生の秋ぐらいから勉強を始めましたが、最初は英単語を覚える程度でした。このころから京大を目標にしてましたが、真剣に勉強を始めたのは4年の夏休みが終わったぐらいからです。
勉強時間は、4~5年生の春休みまでは平日1~3時間程度、休日は3~4時間。春休みの間は、平均10時間、Max15時間ぐらいはやってました。
5年が始まってからは、平日3~4時間、休日6時間ぐらいです。
一般科目の勉強
英語
来年からTOEFLの試験になるそうなので、ここで書けるようなことはありません・・・
数学
他の合格者の方も言ってますが、まず教科書に載ってる定理などは全て証明できるようにしましょう!それが終われば、ひたすら問題を解きましょう。東大や東工大、阪大などの過去問を解くのもいいと思います。
物理
まずは高校範囲の復習からはじめ、徐々に微積を使った応用物理の範囲を勉強するとスムーズに理解できると思います。また、土木、建築系の学科では電磁気学の授業がないことが多いので、早めに手を打つと効果的です。
化学
他の人はあまり勉強していないようでしたが、自分の場合は他の教科であまり点数が取れないと思ったので多少力を入れて勉強しました。前年度京大の化学科に合格された先輩に教えてもらったり、同級生(同じく京大の化学科合格)に教えてもらったりして勉強しました。始めるのが6月を過ぎてたけど、なんとか目標であった3割は取れたと思います。
専門科目の勉強
土木工学コース(地球工学科全体)では筆記試験は行われず、口頭試問になります。阪大、名大で専門試験(筆記試験)があったので京大用に特別な対策はしてません。聞かれた内容も基本的なことで、ほとんど答えれました。
お薦めの参考書
- 詳細 微積分演習I、II 共立出版株式会社
- 高専の数学2.3
- ベクトル・行列・行列式 徹底演習 森北出版株式会社
- 理系なら知っておきたい化学の基本ノート(物理化学編)
- マクマリー有機化学
問題量が半端じゃないです。しかも解説もついてます。でも明らかにでないような問題も多々あるので取捨選択が必要です。
解説がないので進めるのに苦労するけど、やる価値はあると思います。
行列の範囲を勉強するにはいい本ですが、京大対策にはなりません。今年出題されたジョルダン標準形も載ってません。でも、解説はちゃんとついてるし、問題数も適量なのでお勧めです。
ふざけた絵が随所に見られますが、内容は結構分かり易く丁寧に説明してくれてると思います。ただ、問題がほとんど載ってないので、別の本で演習する必要があると思います。
化学科の人に聞くと、この本にはいろいろ種類があるらしいのですが、どれを使ったのか思い出せません…ただ、全部カラーで、反応過程などがイラストで入ってて視覚的に分かり易く、また問題量も結構あったので良かったと思います。
編入試験の出来
一般科目
- 英語:6割
- 数学:3-5割
- 物理:5割
- 化学:3割
専門科目
設問の横に△、×とあるのは、△(たぶんあってる)、×(自信なし、答えてない)、何もないのは正解、または自信ありって言う意味です。また、項目名は、面接時に担当の方が言ってたのをそのまま書いてます。(岩盤工学とか)
材料・構造力学
- 片持ち梁の端っこにローラー支点がついてる不静定梁のせん断力図と曲げモーメント図を黒板に描け。
- 書いた二つの図から、せん断力と曲げモーメントの間にはどのような関係があるかを述べよ。
- 軟鋼の応力-ひずみ曲線を描いてその特徴を述べよ。
- コンクリートの応力-ひずみ曲線を描いてその特徴を述べよ。×
- 最近使われてる、ハイテン(高抗張力鋼)について知るとこを述べよ。×
- 中国で壊れた橋について知るとこを述べ、落橋した原因について考えを述べよ。
土質・岩盤工学
- 土の構成について述べ、土の強さ(応力)は何によって決まるかを答えよ。
- 圧縮現象と圧密現象の違いを述べよ。
- 圧密現象において、時間的遅れが発生する原因を述べよ。
- Darcyの法則について知るところを述べよ。△
水理学
- 流体中に物体を置くと、物体の背後に渦が出来るが、その名前は?(卒研関連)
- カルマン渦の特徴を述べよ。
- 相似則について
- 水理学で重要となる無次元量を述べよ。
都市計画・交通工学・土木計画学
- 都市の法整備について知るとこをを述べよ。
- ハザードマップとは何か
- ハザードマップをどのように都市計画に活用するのか
(こちらが言ったことに対し、どんどん掘り下げられていく形式だったので内容はあまり覚えてませんが、正しいことは言えてたと思います。)
面接(口頭試問)
形式
面接時間は約15分。そのうち7割ぐらいが口頭試問です。
聞かれたこと
- 試験の出来
- 志望理由
- 卒研の内容
- 将来の目標、大学卒業後の進路
- ゼネコンの問題点について
- 口頭試問(上記参照)
コメント
地球工学科(土木工学)では、面接自体は合否に関係してないと思います。重要なのは口頭試問です。そちらに力を注いでください。
志望動機
卒研で風の研究をやってるんですが、進学後も同じ研究をしたかったので、風洞設備の整ってる京大を選びました。
受験生へ
受験勉強をしていると必ずつらくなる時期があると思います。そうなったときは、同じ編入を志す仲間と話したり、先輩に話を聞いてもらったりしてなんとか高いモチベーションを保ち続けよう!