京都大学高専会
単位を集める

はじめに

 京大に編入して大変なことの一つは、卒業、進級の為の単位集めです。これに触れる前に、大学のシステムについて少し説明しましょう。

 高専と違い、大学では自分の好きな授業を選んで受けることができます。工学部の専門科目だけでなく、人文、外国語、スポーツから理学部、文学部など、他学部の授業を受けることもできます。とは言っても、好きなことだけやって卒業できるわけではありません。単位認定についてに書いたように、工学部の専門科目は○単位、一般科目は△単位取らないと…という制限があります。

 また、一般科目には、同じ授業でも一週間に複数開講される科目があります。例えば「微分積分学」等は、毎日何回もやっているので、受けたい曜日や時間を選ぶことができます。一方、専門科目で複数開講される科目はほとんどありません。しかし、中には講義をする先生を選択できる科目もあります。どれが簡単なのかは先輩に聞いてください。

二重登録

 「高等専門学校からの編入学者に対しては、工学部専門科目と全学共通科目又は他の工学部専門科目を重複して履修することを認めることがある」という規定があります。この規定に則り、平成20年度現在、編入生は同じ曜日、同じ時間に体一つで二つの授業を受けることが認められています(一般科目同士は不可、要学科長等の許可)。また、規定では二重登録の数に上限はありません。ただし、二重登録の取りやめを進言する先生もいますので、今後も制度が存続されるかはわかりません。

追記

 平成22年度現在、二重登録の上限は学科によって異なります。物理工学科は無制限、電気電子工学科は全部で25時限まで、地球工学科および工業化学科の一部コースは二重登録不可となっています。

 近年は二重登録が困難になっています。平成24年度の編入年次変更に伴い、よほどの事情がない限り二重登録は認められなくなるでしょう。

出席・テスト

 現在JABEEは多くの高専で導入されていますが、そのような高専では原則として2/3以上出席しないと単位を取得できません。一方京大では、出席は必ずしも必要ではありません。一回の期末テストやレポートで合格点を取れば、出席せずとも単位を取得できる場合もあります(シラバス等を参照のこと)。また、課題提出を出席代わりとする先生もいる為、課題さえ分かれば出席する必要のない場合もあります。これらが先の二重登録を可能にしています。

 もちろん、出席をきちんと取る先生もいますし、最近はそのような先生も増えています。また、以前は何の努力もなしに単位を取得できる科目も多かったようですが、近年はその科目も減少傾向にあります。

2019年02月18日